古期英語って?

英語の歴史では古期英語、中期英語、近代英語というものがあり、歴史が進むにつれて進化していきました。そんな中の古期英語について説明していきます。

古期英語は450年頃から1050年頃まで(諸説あり)使われたとされています。古期英語の登場にはその頃の世界史が関わってきます。寝ないように頑張ってくださいね笑。

 

ブリテン島(今のイギリス)にはもともと、紀元前9世紀頃からケルト人が侵入して暮らし、ケルト語が使われていました。その後、紀元前30年頃から411年ころまでブリテン島はローマ帝国が支配していました。しかし、476年、西ローマ帝国の皇帝がゲルマン人によって追放され、西ローマ帝国は滅亡、ローマ帝国は衰退しました。4世紀末にはフン人の圧迫によってゲルマン人がヨーロッパ中を大移動する事件(「ゲルマン人の大移動」です。詳しくは下に貼る世界史の窓のリンクをご覧ください。)が発生し、ドイツ西北部に暮らしていたアングル人、サクソン人、ジュート人がブリテン島に渡りました。前述したように、当時ブリテン島はローマ帝国が支配し、ケルト人が暮らしていましたが、ローマ帝国の衰退に伴ってケルト人をヨーロッパ西部へ追い出し、ゲルマン系の人々が住むことになりました。

ゲルマン人の大移動(世界史の窓より)

 

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ゲルマン人の大移動

この時にゲルマン系の人々が持ち込んだのが古期英語です。古期英語はゲルマン語派、インド・ヨーロッパ語族という言語区分に属します。現代の言語では英語、ドイツ語、オランダ語などがゲルマン語派に属します。

ただ、文法も語彙も今の英語とは大きくかけ離れているそうなので、普通の人が見ても意味がわからないそうです。

 

以上が大まかな古期英語の内容でした!なにせかなり昔の歴史なので諸説あるということは頭に入れておいてほしいです。