百年戦争

前回言っていたように百年戦争について説明します。

ノルマンディー公ウィリアムがノルマンコンクエストによってノルマン朝が成立したことによって、イギリス王はフランス国内に領土を持っていますが、フランス国王から与えられた形になっているので、11世紀ごろのイギリス王はフランス王に臣従しなければいけない立場にありました。その後フランス王がフランス内の領土拡大を目指してイギリス領に侵攻、フランス全土の支配をしようとしたため、両王の対立は11世紀から12世紀を通じて続きました。

13世紀初めにはイギリスはフランスによって領地の一部を奪われていました。そしてイギリスはその領地を奪い返すこと、フランスは残りも奪ってフランス全土を支配することが目標になっていました。途中からはフランドル伯とブルゴーニュ公がイギリスと同盟を組み、スコットランドがフランスと同盟を結び、話がどんどん壮大になっていきました。また、普通ヨーロッパで対立が起こった時はローマ教皇が依頼されて間に入って止めるのが通例なのですが、当時はフランス王に監視されていて、しかもフランス人だったので、イギリスが仲介を頼める状況にありませんでした。

そして1339年頃から断続的に戦闘が行われていきます。このような情勢下でブリテン島の人々は相手国の言語フランス語を使っていました。嫌ですよね。イギリスの人々も嫌になりました。そして英語が使われ始めます。しかし英語はほぼ使われていなかったので語彙や文法が不足していました。そこで皮肉ですが、発達した言語であるフランス語から語彙を大量輸入しました。また、書き言葉にはラテン語が使われていましたが、文字としての英語も使われるようになりました。

百年戦争(世界史の窓より)

どうでしたか?英語には世界史がかなり関わっているんです!