日本語にある海外のことば

ここに脚注を書きます最近外来語を耳にする機会が増えてきましたね。基本的には意味は英語のことが多いのですが、その中には和製英語もあることをご存知ですか?今回はそれを少し紹介していきます。

①英語以外が由来の外来語

②日本で独自の短縮形になっている外来語

③複数の英単語を並べて作った外来語

④日本では意味の違う外来語

 

①英語以外が由来の外来語

これは、使われている言葉の由来がフランス語やドイツ語だったりと、英語以外が由来になっている言葉です。

・アルバイト(arbeit)《ドイツ語》

・ズボン(jupon)《フランス語》

・ランドセル(ransel)《オランダ語

 

②日本で独自の短縮形になっている外来語

海外では使われない英語の短縮形を外来語として常用していることばがいくつかあります。

・スーパー(super) 正しくは…supermarket

・デパート(depart)正しくは…department store

・ファックス(fax)正しくは…facsimile

(※ファックスは普通にいうとf**ksに聞こえるので要注意!!)

 

③複数の英単語を並べて作った外来語

英語圏では使わない表現を日本は使っていることがあります。その中から少し紹介します。

・OB(old boy)正しくは…an alumnus 

・OG(old girl)正しくは…an alumna

・OL(office lady)正しくは…an office worker 

・ガソリンスタンド(gasoline stand)正しくは…(米)a gas station (英)a pertrol station 

(※gasolineはgasと略して言います。ただ、イギリス英語ではガソリンはpertrolと言います。)

 

④日本では意味の違う外来語

日本では正確には違う意味で覚えられていることばがあります。

カンニング(cunning) 正しくは悪知恵、悪賢いという意味。正しく英語で使うならcheatingです。

・サイン(sign)正しくは記号、標識などの意味。正しく英語で言うならsignatureです。

 

まとめ

みなさんどうでしたか?これら以外にも和製英語というのはたくさんあります。日本ではあまり問題はないかと思いますが、海外に行った時は少し注意するようにしましょう!でも積極的にコミュニケーションを取る姿勢を見せれば絶対に答えてくれます!安心してたくさん海外の方と話をしてみてくださいね!!

 

大母音推移

大母音推移とは、母音の発音のしかたが変わることです。

これは15から16世紀に起こったものです。ですが、英語のスペルを変化した発音に合わせて変えなかったので、発音とスペルが大きく変わるようになりました。また、英語には多くの方言がありました。

近代になり、印刷技術が発展しました。ですが、いざ印刷をするには数多く方言のある英語のスペリングを統一する必要がありました。そのため、印刷地であるロンドンの英語が採用され、ロンドン英語が英語の標準語となりました。

また、16世紀以降はギリシャ語、ラテン語、フランス語などから語彙を流入して語彙が充実し、18世紀頃に現在一般に言う英語の文法ができました。

百年戦争

前回言っていたように百年戦争について説明します。

ノルマンディー公ウィリアムがノルマンコンクエストによってノルマン朝が成立したことによって、イギリス王はフランス国内に領土を持っていますが、フランス国王から与えられた形になっているので、11世紀ごろのイギリス王はフランス王に臣従しなければいけない立場にありました。その後フランス王がフランス内の領土拡大を目指してイギリス領に侵攻、フランス全土の支配をしようとしたため、両王の対立は11世紀から12世紀を通じて続きました。

13世紀初めにはイギリスはフランスによって領地の一部を奪われていました。そしてイギリスはその領地を奪い返すこと、フランスは残りも奪ってフランス全土を支配することが目標になっていました。途中からはフランドル伯とブルゴーニュ公がイギリスと同盟を組み、スコットランドがフランスと同盟を結び、話がどんどん壮大になっていきました。また、普通ヨーロッパで対立が起こった時はローマ教皇が依頼されて間に入って止めるのが通例なのですが、当時はフランス王に監視されていて、しかもフランス人だったので、イギリスが仲介を頼める状況にありませんでした。

そして1339年頃から断続的に戦闘が行われていきます。このような情勢下でブリテン島の人々は相手国の言語フランス語を使っていました。嫌ですよね。イギリスの人々も嫌になりました。そして英語が使われ始めます。しかし英語はほぼ使われていなかったので語彙や文法が不足していました。そこで皮肉ですが、発達した言語であるフランス語から語彙を大量輸入しました。また、書き言葉にはラテン語が使われていましたが、文字としての英語も使われるようになりました。

百年戦争(世界史の窓より)

どうでしたか?英語には世界史がかなり関わっているんです!

ノルマン・コンクエスト

今回はノルマンコンクエストという出来事について説明します。

ノルマンコンクエストというのは、1066年ノルマンディー公ウィリアムがブリテン島に侵攻し、イギリス王として即位、ノルマン朝を作ったことです。このノルマン朝は約100年ほど続くことになります。

 

1016年デーン人のクヌート王がブリテン島に侵入し、アングロ=サクソン系だった王位を奪いました。これによって古期ノルド語の語彙が当時の英語に混じることとなりました。その後クヌート王が死去すると、デーン人による帝国は崩壊して、再びアングロ=サクソン系のエドワードが即位しました。

その後1066年エドワードが死去しました。しかしここで困った問題が…。なんと後継者を指名しなかったのです。皆さん想像してみてくださいよ。例えばですよ。世襲系の巨万の富を持つ会社で死んだ社長が後継を指名しなかったとします。しかもその社長にはとても沢山の血縁者がいたとします。そりゃあ皆「俺が社長だぁ!」と名乗りを挙げますね。当時のイギリスでも同じことが起こったんです。

そんなこんながあって結局大貴族ゴドウィン伯のハロルドが国王になろうとしていました。そこで待ったをかけたのが、ノルマンディー公ウィリアムです。彼は死去したエドワードの母親エマの甥だったのでイングランド王位継承権があると主張しました。しかもハロルドは有力貴族の出ではあるのですが、王位継承権の保持者としては正当性が少なかったんです。はい、戦いが起こります。ハロルドは正当性が少なかったことや、当時イングランドの北方からもノルウェー王ハーラル3世が進行していて苦戦を強いられました。ハロルドは最初に北部でノルウェーと戦い、すぐに南下してヘースティングズに布陣、ノルマン軍を迎え撃ちます。これがヘースティングズの戦いです。ハロルド軍は歩兵が主体でしたが、ノルマン軍は騎兵が主体で、戦いはノルマン軍優勢のまま終わり、ハロルドは敗死して終結しました。こうして戦いに勝利したウィリアムは1066年12月25日イングランドウィリアム1世として即位しました。この後公用語はフランス語の方言の1つであるノルマン・フランス語が使われるようになり、宮廷などで使われるようになりました。なぜ「宮廷など」と表現したかというと、ここで面白いことが起こるからです。それは、言語の3重構造ができたことです。ノルマン・フランス語は宮廷などの支配階級でのみ使われ、庶民は英語、教会や教師は書き言葉としてラテン語を使いました。

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しかし、1205年ノルマン人の王ジョンがフランスとの戦いで敗れ、フランス北西部の領土を奪われてしまいます。これを皮切りにブリテン島の人々は敵のフランスではなく、イギリス人であることを自覚していきます。そしてこの後百年戦争に突入していくのですが、今回はやめておきます笑。

ノルマン=コンクェスト/ノルマン征服(世界史の窓より)

古期英語って?

英語の歴史では古期英語、中期英語、近代英語というものがあり、歴史が進むにつれて進化していきました。そんな中の古期英語について説明していきます。

古期英語は450年頃から1050年頃まで(諸説あり)使われたとされています。古期英語の登場にはその頃の世界史が関わってきます。寝ないように頑張ってくださいね笑。

 

ブリテン島(今のイギリス)にはもともと、紀元前9世紀頃からケルト人が侵入して暮らし、ケルト語が使われていました。その後、紀元前30年頃から411年ころまでブリテン島はローマ帝国が支配していました。しかし、476年、西ローマ帝国の皇帝がゲルマン人によって追放され、西ローマ帝国は滅亡、ローマ帝国は衰退しました。4世紀末にはフン人の圧迫によってゲルマン人がヨーロッパ中を大移動する事件(「ゲルマン人の大移動」です。詳しくは下に貼る世界史の窓のリンクをご覧ください。)が発生し、ドイツ西北部に暮らしていたアングル人、サクソン人、ジュート人がブリテン島に渡りました。前述したように、当時ブリテン島はローマ帝国が支配し、ケルト人が暮らしていましたが、ローマ帝国の衰退に伴ってケルト人をヨーロッパ西部へ追い出し、ゲルマン系の人々が住むことになりました。

ゲルマン人の大移動(世界史の窓より)

 

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ゲルマン人の大移動

この時にゲルマン系の人々が持ち込んだのが古期英語です。古期英語はゲルマン語派、インド・ヨーロッパ語族という言語区分に属します。現代の言語では英語、ドイツ語、オランダ語などがゲルマン語派に属します。

ただ、文法も語彙も今の英語とは大きくかけ離れているそうなので、普通の人が見ても意味がわからないそうです。

 

以上が大まかな古期英語の内容でした!なにせかなり昔の歴史なので諸説あるということは頭に入れておいてほしいです。

 

印欧祖語って何ぞ?

「印欧祖語」

はい。それがどうしたぁぁ。って思ったあなた。間違ってません。

なんとなく字の感じから「ヨーロッパかな?」って所までは行くでしょうか(ヨーロッパは欧州と言います)。

簡潔に言うと、「インド、ヨーロッパ語族(印欧語族)」の祖先の言葉が「印欧祖語」です。同じ祖先の言葉だと考えられる言葉をまとめて〇〇語族と言って、その先祖の言葉を〇〇祖語と言います。印欧祖語は「昔こんな言葉使ってたんじゃね?」と仮に考えられている言葉で本当にあったのかは未だに分かっていません。この祖語は下にある地図の黒海付近で使われていたとされています。

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黒海付近の地図

 この祖語は本当にさまざまな場所へと派生したそうで、インドやイラン、イタリア、欧州などへ派生したと考えられています。その中で、ヨーロッパ北部に派生したのがゲルマン祖語lです。このゲルマン祖語からは英語やオランダ語、ドイツ語などが派生していきます。

 

こういうのを学んでいくと世界史も少し関連づけて考えられそうですね!次は古期英語についてまとめていきます!

英語の歴史ってどんなの?

さて、いきなりお勉強チックで申し訳ない…。今回はまず英語の勉強とかよりもまず英語の歴史についてまとめておこうと思います。自分も調べてびっくりたまげたんですけど意外なことがたくさんあるみたいです。以下の項目で説明していきますね。全部だと長いので内容が短い項目もあるけど一個ずつページ作っていきます。

 

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